『たぐい』vol.4に植物人類学の論考を書きました - 2021/11/3
奥野克己氏・近藤祉秋氏を編者とする『たぐい』vol.4(亜紀書房、2021年9月刊)に、「「植物人類学」序説―植物と再び出会うための系譜学的考察 」という論考を書きました。
この論考では、思想史的な素材を用いながら、我々の中に潜む「植物的無意識」(?)を照らしだすことを試みました。昨年書いた『アフェクトゥス』の第1章「スピノザと「植物人類学」―アフェクトゥス概念の人類学的一展開」では、「植物としての人間」について考察する、スピノザ哲学、フランシス・アレの植物学、そして植物に関する人類学的研究に依拠しつつ、「植物人類学」の概念(英語では phytoanthropologyと呼びたいと思います)を提起しました。今回は、レヴィ=ストロース、フーコー、ドゥルーズとガタリ、バシュラールの植物についての議論を素材としつつ、この植物という、人間の生存にとって不可欠な存在と人間が密かに営んできた様々な関係について、反省的に考察してみました。
このほか、森岡正芳編『治療文化の考古学』(『臨床心理学』増刊第13号、金剛出版、2021年8月刊)に、論集『アフェクトゥス』の紹介を中心とした「アフェクトゥスの問題圏」という小文を寄せました。