近刊『アフェクトゥス―生の外側に触れる』 (京都大学学術出版会、2020.12.15刊) - 2020/11/30

 西井凉子さんとの共編で来月、論文集『アフェクトゥス―生の外側に触れる』が京都大学学術出版会から出版されます。郡司ペギオ幸夫氏による第13章を始め、バラエティーに富んだ、各著者による珠玉の論考が並んでおり、諸論考の間の響き合いも多く見出されます(出版社の紹介ページに詳細目次があります)。私は第1章と終章を執筆を担当し(終章は共著)、またクラパンザーノの論文の邦訳にも参与しました。価格も、総ページ数460頁、日本画家中村恭子氏による序章はオールカラーという充実した中身でありながら税抜4000円(税込4400円)に抑えてくださっており、確信をもってお薦めできる一冊です。

  • はじめに―アフェクトゥス(情動)的世界への招待 [西井凉子・箭内 匡]

  • 序章 書き割りの身をうぐいす、無限小の幸福 [中村恭子]

  • 第1章 スピノザと「植物人類学」―アフェクトゥス概念の人類学的一展開 [箭内 匡]

  • 第2章 熱帯雨林との感受―共振とうなり [黒田末寿]

  • 第3章 光景―現実に陰影をつける [ヴィンセント・クラパンザーノ]

  • 第4章 弔いとしての家―情動・モノ・死者 [西井凉子]

  • 第5章 悪夢を感受し、「夢達」を甘受する―スーダン東南部における影の共同体 [岡崎 彰]

  • 第6章 生を産むアフェクトゥス―ニジェール西部農村の命名式をめぐって [佐久間寛]

  • 第7章 皮膚的建築―情動の場としてのルーマニアのロマの家屋と音楽 [岩谷彩子]

  • 第8章 境界、動作、リズム―ビャンス及び周辺地域の「太鼓演奏」の諸相 [名和克郎]

  • 第9章 「贈与」をあたらしく記述する [春日直樹]

  • 第10章 テクノロジーと情動―現代将棋における機械と人間 [久保明教]

  • 第11章 回想の表情/姿勢とその揺らぎ―供述聴取のテクノロジーをめぐって [高木光太郎]

  • 第12章 ドゥルーズとガタリの「政治哲学」という未解決問題―『天然知能』と『イメージの人類学』の観点から [近藤和敬]

  • 第13章 外部を召還する過程・装置としての情動、その形式的理解 [郡司ペギオ幸夫]

  • 終章 アフェクトゥスとは何か? [箭内 匡・西井凉子]